木村政雄の私的ヒストリー

HISTORY

第話

 9月11日の第44回衆院選の際には、大雨の中、近くの白金小学校で投票を終えて自宅へ向かっていると、投票所へ向かっておられる小林由紀子さんにお会いしました。小林さんはNHK時代に「おしん」を始め、数々のヒットドラマを手掛けられ、90年には女性初のドラマ部長、91年に制作局長になられた方で、フリーになられて以降も、高倉健さんや、樹木希林さんなどを起用したドラマの制作や、「日経WOMAN」で「サラリーウーマン幸せ研究所」という連載ページを持たれていました。私との接点はドラマ絡みではなく、TBSの「ブロードキャスター」で何度かコメンテータ―としてご一緒したくらいしかなかったのですが、「あら!木村さん」と声を掛けられ、吉永みち子さんや、ドン小西さんに続いて、小林さんも同じエリアに住まれていることに驚きました。

 次いで13日には、残間里江子さんが、シニアに向けた新しいライフスタイルを提案すべく設立された、「クリエイティブシニア社」のパーティが開かれる表参道の「アニヴェルセル・カフェ」へ出向きました。会場には筑紫哲也さんや、日本で初めて「デジタル・アーカイブ」という言葉を提唱された月尾嘉男東大名誉教授や写真家の立木義浩さん等の顔ぶれが揃い、いつものことながら、残間さんの交友関係の広さに感心させられました。

 さらに、9月17日には、「六本木アカデミーヒルズ40」で開かれた、日経新聞社広告局主催の、個人投資家向けIRフェアで10時から講演。午後には私が文化放送でお世話になったジャーナリストの蟹瀬誠一さんと、トレーダーの若林史江さんのセッションもあったようですが、残念ながら所要のため、それを拝聴することは叶いませんでした。

 翌18日には、11月から定期発行をする5ℓ創刊号の巻頭対談のため、千葉ロッテマリーンズを人気球団に変えた秘訣を探るべく、ボビー・バレンタイン監督を千葉マリンスタジアムに訪ねました。超多忙な監督を試合前のベンチで待つうちに、自転車に乗ってグランドに現れた監督のカッコよさに見とれながら、顔なじみの高橋慶彦コーチと話をしているうちに、インタビューの時間が来ました。監督はとてもクレバーな方で、「この人なら、日本のプロ野球のあり方を変えてくれるのではないか」と思いましたね。そうそう、この日はバレンタイン監督とのポスターを撮るために、元監督の金田正一さんも、やはり同じベンチで待機をされていましたね。

 また、22日には、三菱商事フューチャーズ主催の「経済セミナー2005」で講演。セミナーは都合4回開かれ、東京と福岡を経済アナリストの森永卓郎さん、大阪を慶応義塾大学教授の島田晴雄さん、お二人とも「日本経済の展望」というタイトルで講演されたのですが、自分の展望さえ描けない私にそんな大きなテーマを語れるわけもなく、ささやかに「木村流オンリーワンのすすめ」とさせていただいて、名古屋の第二豊田ホールでお話させていただきました。

 23日には、ようやく辻元さん絡みの謹慎が明けて、久ぶりに「朝ズバ!」に復帰することが出来たのですが、やはり3週間とはいえブランクは大きく、みのさんのファミリームードが漂うスタジオの雰囲気に、やや戸惑いを覚えてしまいました。

 翌24日には、23時10分から24時40分まで、5ℓのパブリシティもかねてNHKの「ラジオ深夜便」に出演させていただきました。そうそう、控室で打ち合わせをしていた際に、アンカーを務められた加賀美幸子アナウンサーからお茶を入れていただき、恐縮をしながら本番に臨んだのを今も憶えています。さすが、「朗読の名手」といわれた方だけあって、見事な話の運び方だったのを憶えています。

 27日は、テレビ大阪サービスの金井社長の紹介で、「メガネの三城」の多根裕詞会長が主催された、「国際ぬうびじょん倶楽部」の本部総会で講演をさせていただきました。講演後、会場の国際会議場に隣接する、リーガロイヤルホテルで開かれた食事会の席で、多根会長に全国各店舗への5ℓ配置をお願いしたところ、即座にOKをいただき、その上、ライフエンタテイメント社への個人的な出資までを決めていただいたのです。その多根裕詞会長も、2017年10月9日に永眠されました。12月11日、我が家の近くの八芳園で開かれたお別れ会には、生前の氏を慕うかのように多くの人が訪れ、私もその中の一人として参列させていただき、花を手向けさせていただきました。

小林由紀子さん

 

表参道の「アニヴェルセル・カフェ」

 

筑紫哲也さん

 

東大名誉教授の月尾嘉男さん

 

立木義浩さん

 

 

 

バレンタイン監督と

 

 

 

高橋慶彦コーチ

 

金田正一さんもいらっしゃいました

 

 

 

加賀美幸子さん

 

テレビ大阪サービスの金井社長

 

「ぬうびじょん倶楽部」会報誌

 

多根裕詞さん