
その一方で、発売を開始した「笑いの経済学」の影響もあってか、この2000年は、今までにない経験をさせていただく年でもありました。
明けて1月6日には、経済企画庁で堺屋太一長官、萩原誠司岡山市長と鼎談、そして2月1日には、笹山幸俊神戸市長とSUN TV「時代を読む」という番組で対談番組を収録して、阪神淡路大震災からの復興への取り組みなどを伺いました。
次いで2月7日には、フジテレビの「平成日本のよふけ」という番組の収録に付き合うことになりました。それまでに歴代の総理や、日本マクドナルドの藤田田さん、元日本テレビの井原高忠さん、大橋巨泉さんなど、錚々たるゲストが出ておられる番組だと知っていれば、お断りをしたのですが、「ひょうきん族」や「「夢で逢えたら」でお世話になっていた吉田正樹CPからの依頼で、「旧知の鶴瓶さんが司会をされている深夜番組」と聞いて「それなら」と気安く引き受けてしまったのです。
番組は、あるテーマに沿ったゲスト3人の写真パネルが提示され、そのうちの1人が登場して、番組キャラクターの「赤さん」の紹介によって登場して、司会の鶴瓶さんと香取慎吾さんからインタビューを受けるというものです。私の場合は、「スーパーサラリーマン」というくくりで、ダミー役に使われたのが、アサヒビール会長の瀬戸雄三さんと、イトーヨーカ堂社長の鈴木敏文さんですから酷いキャスティングです。司会のお二人は、誰が来るのか知らないということにはなっていましたが、そんなわけはありませんよね。絶妙な鶴瓶さんのお陰で、無事に番組は終えることが出来たのですが、当時の私には、共に司会をされていた香取慎吾さんに対する認識がそれほどなく、家に帰ってから娘に話すと、「なんで、サインをもらって来なかったの!」と、きつく責められ、1週間ほど口をきいてもらえなかったことがありました。
2月22日には松下電器の方と食事を共にしています。宣伝事業部を担当されていた林宏さんと、平原重信さん。お二人とも肩書は部長さんだったと思いますが、林さんから平原さんが「島耕作のモデルになった人」だと紹介された記憶があります。ご本人は否定されて、真偽のほどは不明なのですが、島耕作に擬せられるほどに、魅力的な人であったということだと得心をした記憶があります。
2月29日には、文化放送の「吉田照美のやる気マンマン」に生出演、3月に入って、3日と6日には、表参道にあった中谷彰宏さんの事務所を訪れました。ダイヤモンド出版から共著を出すため、打ち合わせをすべく、都合4時間ほど中谷さんのオフィスにお邪魔して、会話を交わしていたのですが、「これで一冊の本が出来た」とおっしゃったのです。その手際の良さに感心すると同時に、竹村さん以上の数で本を出されている秘訣の一端を窺えたような気がしました。
中谷さんはとても多才な方で、中学時代からABCやOBCに学生DJとして出演され、高校在学中に朝日歌壇に入選、早稲田大学第一文学部では演劇を専攻し、4年間で4000本の映画を見られたといいます。その後、博報堂へ入り、8年間CMプランナーとして活躍された後、独立をされ、ベストセラーになった就職手引書「面接の達人」(略称メンタツ)シリーズをはじめ、小説・エッセイ・実用書などを手掛ける一方、オスカー・プロモーションに所属して、テレビ朝日の「OHエルクラブ」の司会や、フジテレビの「笑っていいとも」の他、テレビドラマや映画にも出演されていました。なぜか対談をしていた部屋が鏡張りになっていて、「ここはラブホテルか?」」と怪訝に思っていたのですが、対談中、中谷さんの視線がしきりに鏡に向かうのを見て、妙に納得をした覚えがあります。私には縁のないことですが、「いい男」というのは、いつも自分が「いい男」であることを確認しておかなければならないようなのです。対談そのものは、中谷さんも大阪(堺市)のお生まれということもあって、スムーズに運びました。そうして、できあがったのが「アホになれる人が成功する」(ダイヤモンド出版)という本だったのです。

笹山幸俊さん 神戸市長を3期12年務められました

被災地を訪れる笹山市長



番組キャラクター「赤さん」


平原重信さんと部長 島耕作











